人生最大に狂った人間を見つけてしまった。
世の中には、たくさんの映画がある。
もちろん、映画は「story」物語なので、様々の役が出てくる。
現実世界ではあり得ないサイコパスによる惨劇。
狂った人間だと思うのである。
しかし、筆者は、何気なぁく観た映画に、
人生最大に狂った人間を発見してのである。
「友だちのパパが好き」
「純愛は、ヘンタイだ。」である。
ヘンタイなのは、真ん中の子である。吉川マヤ(安藤輪子)である。
その次にヘンタイなのは、霜崎恭介(吹越満)である。
一番上の、霜崎妙子(岸井ゆきの)はいたって、普通の子である。
何と表現したらよいか。いい感じの雰囲気を醸し出している。
ただ、先の2人については、筆者は、ただの狂ったヘンタイであると思うのである。
軽く、あらすじである。(※ネタバレ含む)
妙子とマヤは親友同士である。ある日、突然、マヤに父・恭介が好きだと言われた妙子。
「ともだちの親のこと好きとか言うの狂ってるよ」
と至極当然のことを言うのである。
しかし、マヤは心の底からそれをおかしいとは思っていないのである。
そんなマヤの光り輝く目に、自分がずれているのか?と、妙子も筆者も一瞬過るのである。
しかし、そんなこともなく、苛立った妙子は
「いつでもくれてやるよあんなおやじ」と言い放つのである。
実は、恭介は離婚するのである。
妙子は、母に、恭介に女がいたことを明かされる。
ふつうである妙子には、周りの奴全員狂ってる。そう思ったであろう(しかし、妙子には非常に心優しそうな彼がいるのである、これもいい味を出している)。
妙子は、マヤに恭介が離婚したことを伝えるのである。
マヤは、「やった~よかった~~」とあり得ない喜び方をするのである。友達に彼女ができた時のような喜び方である。
しかもである。妙子から電話が来るまで、恭介のことを思いながら、
なんと
オナニーしているのである。
はぁ
妙子から、お墨付き?をもらったと思い猛アプローチを開始、すぐに関係を持つ。
恭介も狂っている。離婚の原因となって女のお腹には、子供がいるのである。
こじれるのである。
そして、マヤの元彼の元教師がいるのだが、マヤへの未練から恭介を包丁で刺し、その場に居合わせたマヤは自分の腹も刺し自殺を図るのである。
そこに、妙子も居合わせるのである。
一般人、妙子がこの現場に居合わせたのである。
不憫でならない。
しかし、この映画は不憫だけでは終わらないのである。
フォローが入るのである。
妙子には、心強い味方がいるのである。
曲がって生きていない妙子には、心強い味方がいるのは、至極当然である。
ほんわかを感じられるシーンは描かれるのである。安心したのである。
マヤや恭介を見ていると、
純愛=ヘンタイ=他人を巻き込む厄介なやつ
こんな方程式が当てはまるだろうか。
筆者の語彙のなさ、
ところどころに組み込まれたマヤの狂った部分により、全く伝わりきれていない。
なので、是非みなさんに観てほしいのである。
原点回帰であるが、演技ってすごい。
原点回帰とは大事である。
その想いを掘り返してくれる作品であった。
だいたい、大人になるとシンプルな服、家具、小物にいきつく。
それも一種の原点回帰である。
また、吹越満の味がたまらない作品でもある。
吹越満に抱かれたい若者がいると聞いたことがあるが、
あながち、間違った意見ではないと感じたのである。
筆者は、純愛を目指して邁進しているが
“ヘンタイ”だけには、ならないように気を付けるのである。